ビターブラック

コーヒーを飲みながらキーボードを叩いている。

3年ほど前、高校生の頃に交際していた女性に「大人っぽい人が好き」と言われ、ぼくは意味を履き違えてコーヒーを飲み始めた。最初からブラックは厳しかったので、カフェオレからエスプレッソへ、エスプレッソから甘い缶コーヒーへ、子供みたいに段階を踏んで。今となってはそういう子供らしさはもう失ったものでしかなく、取り返しのつかないものは存外自分の中にあったのだなと思う。

5月の頭からぼくは、失った若さを探そうとして試行錯誤していた。原動機付き自転車で日本を横断したり、若さにかまけて滅茶苦茶な食生活をしながら、週5でカラオケに行ったりした。

先日、そんなぼくを叱ってくれる人がいた。「個性がなくても、最低限を当たり前にできる人の方が、立派でカッコいい」とかそういうニュアンスだったと思う。3年越しに「大人っぽい人」の正解を教えてもらった気がした。

オチは特にないけど、こんな感じの経緯があって、今は至極まともな生活をしています。1日3食しっかり自炊して、プログラミングを勉強し始めて、毎週の小テストは上から3番目までに入れるくらい勉強してる。もっとゆっくり寝たいと思い始めたけど、忙しい方が大人っぽいのかもしれない。